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AMK 1/48 MIG-31BMフォックスハウンド(その1)

製作に取りかかる前に、最低限の資料収集です。

ロシアでの実機取材についてはこちらをご覧ください。
http://rekitakitsunediary.blog.fc2.com/blog-entry-15.html

MiG-31はロシアとカザフスタンでしか使用されていないこと、同世代のSu-27やMiG-29に人気を奪われてしまったことなどからまとまった資料が少なく、日本で出版されたものは皆無。海外の製品も品薄かプレミア値で入手困難でした。

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そんな中、AMKのキットに合わせるように出版されたのがイギリスの Pen&Sword社 『MIKOYAN MiG-31 INTERCEPTOR』です。私は出版社から直接取り寄せましたが、日本でも取り扱う予定はあるようです。
http://www.amazon.co.jp/Mikoyan-Mig-31-Defender-Homeland-Flight/dp/1473823927/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1449481921&sr=8-2&keywords=mig-31

MiG-25の解説のおまけとして扱われることが多い中、この本はMiG-31に特化して開発経緯から近代化改修、M型やLL型といった特殊な機体までも、鮮明な写真と詳細な解説で紹介されています。まさにフォックスハウンドファン必携の書と言えるでしょう。

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もうひとつはMAKS会場で入手したDVD。MiG-31のパートは約30分ですが、ソビエト時代から最新のBM型までの映像が見られます。特に整備中やプリフライトチェックの映像は貴重です。
ロシア語のサイトでは販売されているようですが、日本には流通していないようです。


さて、資料を調べていると模型に生かせる範囲でも通説と異なる点が見つかりましたので、いくつか紹介したいと思います。

1.主翼外側ハードポイントは以前から存在する。
一部の媒体で「近代化改修にともない主翼にハードポイントが増設された」との記述が見られますが、よくよく写真を確認すると改修前の機体でもアウトボードにパイロンを装着している例が多数存在します。
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ミサイル用のランチャーが取り付けられている例はないので、PTB-2500専用のウェットステーションなのでしょう。

2.MiG-31BMと呼称される機種は2種類ある
「BMは対地攻撃能力を付与されたマルチロール機である」との記述はよく見られますが、これは半分正解、半分誤りのようです。
BMの開発が始まったのは90年代中盤であり、その名を冠した機体は1998年にロールアウトしています。この時点(旧BMと便宜的に呼称)ではM型の技術をベースにしたマルチロール型であり、電子機器を刷新、コックピットもMFDと新型のHUDを導入、インボードパイロンにはAGMを搭載可能とされています。インボードにKh-31、アウトボードにR-77を搭載した写真はこの機体のものです。
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旧BMのコックピット。大型のMFDが目立つほか、前席のHUDもSu-27やMiG-29のような反射ガラスが大型タイプに換装されています。


しかし、この「旧BM」は2機が改修されて試験に供されたものの、例によって開発はグダグダになり一時凍結。2000年代後半に開発が再スタートした「新BM」はレーダーの換装やR-73、R-77のような新型ミサイルへの適合など、迎撃戦闘機としての能力向上に特化しており、対地能力は持っていないようです。この「新BM」は旧BMを再改修した2機と新たに改修された2機の計4機がテスト機として用いられ、2009年頃から量産改修が始まっています。
外観上は前席キャノピーへのリアビューミラー増設(これは旧BMも共通)、M型からフィードバックされた小型の翼下パイロンで識別できます。

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また、コックピットの改修も最小限になっており、旧BMよりMFDの数が減らされ、HUDも旧式のままのようです。
キットは当然この「新BM」をモデライズしているので、「空対地ミサイルがない」といった批判は的はずれになります。


蘊蓄はこのくらいにして、製作にかかります。

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今回製作するのはMAKSに毎回出品されている「青の93」号機の2015年仕様。この機体はBMの量産改修初号機だそうです。

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キットの説明図ではインテークから組むようになっていますが、まずはセオリー通りコックピット。レビュー記事でも書いたように機首がスライド金型で一体成形されているため、コックピットのバスタブは後方から挿入するという特殊な組み方をします。機首裏側にモールドされたガイドとストッパーがしっかりしているので、位置決めは完璧です。

MiG-31はソ連機独特のインテリアグリーンですが、MiG-21などの古めの機種よりは緑に振れた色調に感じられます。
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様々な塗料を物色した結果、選択したのはガイアノーツのバーチャロンカラーから「林深翠」。これに同社のライトグレイを混ぜて明度を上げたあと、MrカラーGXのブルーで青みを加えた色を基本色として吹き付けました。

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このキットを組むまで全く気付かなかったのですが、前後席間の隔壁には前方確認用の小窓があります。キットはここだけクリアパーツで用意されているので、丁寧にマスキングしましょう。

各種パネル類のモールドは2010年代としては標準的(=アフターパーツ不要なレベル)ですが、驚かされるのはその正確さ。実機写真を片手に眺めても、ほとんど差異は見つけられません。米軍機のようにコンソールまるごと黒く塗られているわけでは無いので、丁寧にマスキングして基本色を塗り分けたあと、スイッチ類に差し色を入れていきます。

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アナログ計器は枠のモールドしかないので、ストックしていた airscale のソビエト機用計器デカールを使用。乾燥後に床用ワックスを垂らしてガラス面を表現します。

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操縦桿もしっかりしたモールドで仕上げられています。

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ちなみにMiG-31は全機後席からも操縦可能なため、転換訓練用機がありません。スロットルは共通に見えますが操縦桿は後席の方が簡素で、不要な時には縮めて格納できるようになっています。伸縮部はメタル地のようなので、ハセガワのフィニッシュシートを巻きました。

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シートは中華キットにありがちな一発抜きではなく、適度に分割されていて塗りやすいです。ゲート跡もパーツの重なりで見えなくなる位置に配置されているのでストレスフリー。このように接着した時点で塗装すると、フレームとクッションのマスキングが不要になります。

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K-36の最新型(上・MAKS2015で撮影)ではクッションがグリーン系に変わっていますが、MIG-31に搭載されているものは従来の黒系なのでわずかにダークグレーに振った色で塗装。シートのフレームはセミグロスブラックです。

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ハーネス類の色調は個体差があるようですが、キットに付属していないこともあり、手持ちのSu-27UB用カラーエッチングを使いました。背面部のクッションを多少カットした以外、すんなりと収まりました。

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今回はキャノピーを閉めるので手を抜こうと思っていましたが、設計者の気合いを感じてついつい力んでしまいました。計器フードやキャノピーフレーム等の加工は、胴体の製作が進んでから取りかかろうと思います。
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